弁理士登録の準備

もうすぐ、実務修習の修了式です。(今年は3/15(木)東京、3/16(金)大阪と名古屋)
修了証書を受け取ったら、晴れて弁理士登録の申請ができるようになります。

すぐに弁理士登録したい場合、3月下旬に申請書類を提出したら、審査を経て、4月中旬ころには登録になるようです。
私はなるべく早く登録したいので、今のうちに必要な書類を用意しています。

以下に、申請に必要な書類やお金などをまとめておきます。
(変更があるかもしれないので、最新情報は、弁理士会のホームページでご確認ください。)

弁理士登録申請について
https://www.jpaa.or.jp/application/


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◆役所から取り寄せる書類

・住民票 1通
・身分証明書 1通 

市役所(や区役所等)の窓口に、基本的には、平日昼間に取りに行きます。
土日に空いている窓口があったり、郵送で取り寄せ可能だったりする場合もあります。
詳細はお住まいの市区町村のホームページで確認を。

・登記されていないことの証明書 1通  
法務局に直接取りに行くか、郵送で取り寄せます。法務局のホームページで申請書を入手できます。
申請書に300円の収入印紙を貼る必要があります。

参考: 登記されていないことの証明書の説明及び請求方法
http://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/static/i_no_02.html


◆勤務先に発行してもらう書類

・勤務証明書 1通
弁理士会のホームページにフォーマットがあります。
特許事務所の所長や、企業勤務の場合は社長や人事部長などに記入をお願いする必要があります。


◆自分で用意する書類


・弁理士登録申請書
・誓約書
・履歴書

いずれも、弁理士会のホームページにフォーマットがあります。
フォーマット改訂されることもあるようなので、提出前には念のため最新版かどうか確認した方がいいかもしれませんが、基本的には事前に用意しておいても問題ないと思います。
履歴書に貼る写真(4.5 x 3.5 cm)も用意します。

・弁理士試験の合格証書または合格証明書のコピー 1通
・実務修習の修了証書のコピー 1通

これらの書類って、なぜ申請者が用意しないといけないのか、本当に不思議です。
証書番号だけ記載して、あとは事務局側で照会してくれればいいのに・・・。

弁理士試験の合格者でない場合には、用意する書類が違うのでご注意を。


◆お金に関する手続き

・登録免許税(60,000円)の振込
麹町税務署に振り込みます。実務修習の修了時に、振込用紙が配布されるようです。
領収証書の原本を、弁理士登録申請書申請書に添付して、申請時に提出する必要があります。

・登録料(35,800円) + 登録月の会費 (15,000円) = 50,800円の支払い
指定の口座に振り込みます。振込の控えを、申請時に提出する必要があります。

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以上ですが、お金の振込と、実務修習の修了証書コピー以外は、事前に用意できそうです。
特に役所や勤務先に依頼することは、さっさと済ませておきたいと思います。

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実務修習の起案のやり方

実務修習の中では、「起案」と呼ばれる文書作成課題があります。
年末年始に取り組み、集合研修が始まる前までに提出します。

特許では、「クレーム」「明細書」「意見書・補正書」の3種類。
意匠では、「願書・図面」「意見書」の2種類。
商標では、「調査報告書・願書」「意見書」の2種類。

提出した起案が不合格だと、集合研修の受付で、「再提出指示」を意味する封筒が渡されます。
封筒を受け取った人は、その日の講義をしっかり聞いて、学んだことを反映して起案を再提出します。


さて、実務の経験者は普段どおりに書類を作成すればよいのですが、未経験者はどうすればよいのでしょうか。

私の場合、意匠と商標は未経験だったので、次のように情報収集して起案を完成させました。

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・実務修習のe-ラーニングを受ける
書類作成にあたって気を付けることや、意見書に記載すべき事項など、基本的なことをここで学びます。
すごく役に立ちました。
しかし、結構ボリュームがあるので、起案の締め切りに追われてる中で大量の講義動画を見るのは大変でした。

特許庁のホームページで、出願の手続きに関するガイドラインを見る
書式や記載ルールなどが詳しく書かれています。
「出願の手続」のPDFをダウンロードしたら、800ページ近くあって怯みました。
でも、弁理士(のたまご)たるもの、目を通すべきですね。

・インターネットで検索をかける
「意匠 意見書 書き方 ○条○項」などと入力すると、○条○項の拒絶理由に対する意見書の書き方が見つかったりします。
弁理士かどうか不明な個人のブログなども多いので、信頼性の判断は自己責任で。

J-PlatPatで過去のデータを見る
特/意/商の出願書類や、特許の意見書・補正書は、J-PlatPatで公開されています。
課題の内容に近そうなものを検索して見てみるとよいでしょう。
J-PlatPatを使う練習にもなります。

・(特許事務所や企業知財部で働いている場合)自社が扱った過去案件の書類を見る
意匠や商標の意見書など、J-PlatPatで非公開のものについては、社内で探すのもよいでしょう。

・詳しい人に聞く
その分野に詳しそうな人を探して、教えてもらうのもよいかと思います。
ただし、実務修習生同士で答案を見せ合うことは、禁止されています。

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こんなところでしょうか。

ちなみに、私は特許で2回、再提出をくらってしまいました。
実務経験のない意匠と商標は、再提出を免れました。

長年実務をやっていると、「社内特有のルール」が体に染みついてしまっているのかもしれません。

私も、特許では出題内容の裏を読みすぎた書類を作成してしまい不合格でした。
意匠と商標は、素直に聞かれたことに答えるだけのシンプルな答案を作成したのがよかったみたいです。


周囲の実務修習生を見ると、実務経験の有無と再提出回数には、さほど関係がなさそうです。
実務経験者は油断せず、未経験者は不安にならず、基本的事項を押さえたシンプルな起案を心がけるのがよいようです。



実務修習(集合研修)のコース選択

弁理士実務修習の集合研修は、「会場・日程」×「分野」で、受講生の希望に応じてコース分けされます。

会場・日程は、
平成29年度は、東京4日程(金曜、土曜、夜間、集中)、名古屋(土曜)、大阪(土曜)の6つから選べました。

分野は、
「機械・電気・化学」の3つから選べます。


つまり、6日程×3 = 18 のコースの中から希望を出すわけです。


さて。

ここで考えなくてはいけないのは、

「希望者が少ない場合、そのコースは開講されない可能性がある」ことです。


たとえば、平成29年の愛知県の合格者は13名。
隣県の岐阜、長野、静岡の合計が13名なので、名古屋エリアの合格者は26名と考えられます。

この26名が「機械10名、電気10名、化学6名」のように希望が割れた場合、名古屋は全コース開講されない・・・かもしれません。
最近は合格者が減少傾向なので、(居住地域が名古屋や大阪の場合は特に)開講されないコースがあるかも、と想定しつつ、希望を出す必要があります。


一案として、どうしても特定の会場・日程で受講したいなら、第3希望まで全部同じ会場・日程のコースを書いておくという方法が考えられます。

第1希望:名古屋土曜(機械)
第2希望:名古屋土曜(電気)
第3希望:名古屋土曜(化学)

のように。

こうすると、少なくとも「名古屋」の希望は通りそうです。(名古屋の全コースが開講されない場合はどうしようもないですが)

ただし、あまりにもなじみのない分野を希望に入れると、もしその希望が採用された場合に起案で苦しむことになると思うので、おススメしません。

機械は、図を見れば物がイメージできるので、基礎知識がなくてもとっつきやすいようです。
(実際、機械コースの人数が一番多いです。実務未経験者や文系出身者が機械を選んでいるのでは、と思います。)

というわけで、電気や化学を第一希望にする人は、第二希望以下に、同日程の「機械」を入れておくのは一つの方法かと思います。



弁理士実務修習の概要

現在、私は実務修習の真っ只中です。

(参考) 平成29年度 実務修習のお知らせ (PDF)
http://www.jpaa.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/10/01oshirase-2017jitsumu.pdf


実務修習の体験記って、あまり見かけないんですよね。
そこで、私の体験を、書ける範囲で書いてみます。
(実務修習の具体的な内容については「口外禁止」なので、公開情報の整理と、受講してみての感想が中心となります。)


実務修習とは?
弁理士業務を行う上で必須の知識や技術を身に着けるために、弁理士登録する前に必ず受けなくてはいけないコースです。
弁理士試験合格者のほとんどは、合格した年に受講します。

何らかの事情で受講できなければ(日程が海外出張とかぶってるとか、子供が生まれるとか)、次年度以降に受けても構いません。

なお、弁理士試験合格者だけでなく、弁護士資格を有する方でこれから弁理士登録しようとする人も、実務修習を受講します。
私はこの認識がなかったので、集合研修に弁護士さんがいてちょっとびっくりしました。



実務修習の内容
大きく分けると「e-ラーニング」と「集合研修」、そして集合研修の事前課題である「起案」の3つで構成されます。

・e-ラーニング
PCやスマホで、ひたすら講義動画を見ます。膨大です。
しかも、早回し再生できないので、受験生時代にウェブ講義を早回ししまくった経験のある人にとってはなかなか苦痛です。
でも、内容は非常に実用的で有益です(当たり前か)。


・集合研修

弁理士会館などに集まって講義を受けます。
事前に提出した起案の解説と、それに関するグループディスカッションが中心です。


・起案

弁理士が作成する書類を書く演習です。
実際に、特許のクレームや明細書、意匠の願書や図面、商標の商標調査報告書や願書などを作成します。
意見書や補正書を書く課題もあります。
実務経験がない人にとっては、かなり大変です。しかも、〆切までがとても短く、時間に追われます。


実務修習の日程

11月に申し込んだ後、12月半ばに必要なテキストが届いて、2月末には全課程修了なので、2か月半に凝縮されています。
かなり密度が濃いです。

具体的には、以下の流れです。

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・11月上旬 弁理士試験合格発表
   ↓
・11月中旬 実務修習 申し込み〆切
   ↓
・12月上旬 実務修習のテキストなどが届く。
  各自でe-ラーニング開始。
   ↓
・12月中旬 開講式・ガイダンス(任意参加)
   ↓
・12月中旬~1月上旬 起案提出(全5回。毎週末に各回の〆切が設定されている)
   ↓
・1月中旬~2月上旬 集合研修(全5回)
   ↓
・2月末 e-ラーニング終了
   ↓
・3月中旬 修了式(任意参加)

------

起案の苦労や、集合研修の感想などは、別の記事で書きたいと思います。
プロフィール

izumi

Author:izumi
地方の企業知財部で働く新米弁理士です。
2017年に弁理士試験合格、2018年に弁理士登録。
弁理士試験のことや、知財ネタを書いていきたいと思います。

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