第26回知財翻訳検定 合格発表

6/29に、4月に受験した知財翻訳検定の合格発表がありました。
http://www.nipta.org/

結果としては、3級合格です。
受験した時に手ごたえがあったので、まあ、うん。という感じでした。

秋には2級を受験してみようかな、と思います。

それにしても、1級~3級まで合わせて、受験者数95名。
うち、答案提出者が90名。

この試験、今後も続くんでしょうか。心配になってしまいます。

試験内容はなかなかすぐれていると思うんですけどね。
「知財翻訳」っていう試験名称が、対象者を限定しすぎなんでしょうね・・・

3級は翻訳者に限らず、外国出願を扱う人すべてが知っておくべき内容と思いますので、内外/外内案件を扱う特許事務所や、企業知財部の人も、ぜひ受験を検討してみてはどうでしょう。
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[弁理士の日記念ブログ企画2018] 知財業界のライバル

弁理士と弁理士試験のブログ-弁理士試験の勉強法-」を運営されているドクガクさんの企画で、本日はいただいたテーマで記事を書くことにします。

テーマは「知財業界のライバル」。

特許事務所を経営していると、同業者がライバルになるのでしょうか。

私は企業弁理士なので、そういった競争は特にありません。

競合他社の知財部がライバルか、というと、それもちょっと違う気がしますし。
(知財でバチバチ火花を散らしている業界では、競合他社がライバルになるのでしょうけどね。)


私が一番ライバル視しているのは、自社が出願業務を依頼している特許事務所さんでしょうか。


たとえば出願を依頼するときには、私が作った発明資料を見て「すごくまとまっている!よくわかる!」と思ってもらいたいです。
こちらが出す情報の整理状態によって、特許事務所で作成していただく出願原稿の質も変わってくるので、やはり命を懸け・・・というのは大げさですが、一目置いてもらえるようにしっかり情報整理することを心がけています。

また、特許事務所で作成されたクレームを見て「おぉ、こうまとめたか、やるな!」と思うこともあり、そんなときは自分ももっと精進しなければ、と思います。

こうして、特許事務所と企業知財部とで切磋琢磨しながら、よりよい内容で出願できれば最高だと思います。


思えば、弁理士になる前は、特許事務所が作成した出願原稿に納得いかなくても、「弁理士の先生がこれでいいというなら」と受け入れていました。(限度はありますが。)

今は、私も弁理士で対等な立場であるという自信と、自社の出願内容には弁理士として責任を持たねばという責任感とで、少しでも違和感があればどんどん質問し、議論して、特許事務所の弁理士さんとよい関係が築けている気がします。

# 先方から見ると「このクライアントめんどくさいな~」かもしれませんが(苦笑)

というわけで、企業弁理士の私から見たライバルは、「特許事務所の弁理士さん」ということでした。

「弁理士」の知名度

先日、子供の学校のPTA活動に参加した際、保護者同士の雑談で仕事の話になりました。


「どんなお仕事をされてますか?事務職ですか?」と聞かれたのですが、どう答えるのが正解でしょうか。


「どんなお仕事ですか?」だけだったら、たぶん「普通の会社員ですよ」と答えると思います。

でも、「事務職ですか」と聞かれたということは、相手は庶務や総務といった具体的な仕事を想像して質問していると思われますので、「そうではない」と返す必要があります。また、「違います」だけではコミュニケーション終了になってしまうので、ある程度は自分の仕事を説明する必要もありそうです。

しかし、「弁理士です」とか「知財の仕事をしています」と言っても、知財業界とかかわりのない人にはよくわからないですよね。


そこで私は、「開発支援の仕事です。私自身は開発者ではないのですが、開発者が特許を出願したりするお手伝いをしてます」と答えてみました。


すると、なんと、相手の方が
「では、資格職ですか?弁理士さんとか?」
と返してきたのです!!


弁理士という資格は知名度が低いもの、と認識していた私は、PTAの場で知り合った方から「弁理士」の名前が出てきたことにすごくびっくりしました。

その方は大手製造メーカーに勤務されているとのことだったので、きっと社内での知財教育がしっかり行われているのでしょう。

知財英語と知的財産翻訳検定 - 3級に初挑戦②

本日、第26回 知的財産翻訳検定 3級を受験しました。

3級を受験してみての感想などを書いてみます。


3級の問題は、記述式問題 1問と、選択式問題 (3択) 40問 で構成されています。


・記述式問題
記述式問題は、明細書の一節を訳せ、という内容です。
受験回によって、和文英訳のときと、英文和訳のときがあります。
春が和文英訳、秋が英文和訳です。

今回は和文英訳でしたが、翻訳経験のない人は英文和訳の方がとっつきやすいと思うので、秋に受験した方がよいかもしれません。
ただし、自宅でeメール受験という性質上、辞書を使ったり、翻訳サイト(google翻訳など)を使用して機械翻訳しても構いませんので、和文英訳でもさほど身構える必要はありません。

さて、以下、今回私が受験してみてのレポートです。

出題内容の原文(日本語)は、1文が長く、そのまま機械翻訳しても係り受けがわかりづらい英文になることが予想されました。
たぶん、出題者が意図的にそうしているのでしょう。何せ翻訳検定ですから、原文の意味をくみ取ってわかりやすい英語に直せるか、を問うているものと思われます。

そこで、まずは原文の日本語を複数の短文に切り、単純な日本語に書き直しました。
それを機械翻訳にかけ、出力された英文を、さらに原文の日本語とマッチするように整えます。
最後に、自分で微修正した文章が文法的に間違っていないかを、普段使用している文法チェックツールで確認しました。
これで、だいたい20分くらいかかりました。

たぶん、普段から翻訳を行っている翻訳者の方は、「そんな面倒な作業するより、機械翻訳に頼らず自分で訳した方が楽」と思います。
3級は初心者向けということもあり、内容も専門的ではなく理解しやすい文章でしたから。
でも、翻訳者でない私でも、g....翻訳に頼ってできました、ということです。


・選択式問題
選択式問題は、「英文和訳:正しい訳文を選べ」「英文和訳:間違っている訳文を選べ」「和文英訳:正しい訳文を選べ」「和文英訳:間違っている訳文を選べ」の4種類が、それぞれ10問ずつです。
3択式なので簡単かと思いきや、意外と迷ってしまいます。

私は、迷ったときは、選択肢の文章3つを見比べて、明らかに他の選択肢とは違う内容のものを選ぶことにしています。
特に、「間違っているものを選べ」問題については、3択のうち1つが誤訳で残りの2つが正しい訳ということなので、正しい訳の2つは似たような内容のはずだからです。

また、出題内容によっては、常識的に考えて答えが出せるものもあります。
出題内容は、明細書の一節であったり、法律や制度についての説明文であったり、Office Actionの一節だったりします。
このうち、制度説明については、実際の制度と照らし合わせれば答えがわかることがあります。

たとえば、「機械について記述した文章の著作者は、第三者によるその機械の製造を差し止められる。」という選択肢があれば、それはきっと誤訳だろうなと予想できます。著作権にはそんな効力ありませんから(笑)

・・・と、私はそうした解き方をしたので、翻訳検定にもかかわらず、翻訳スキルが試されている感じはあまりしませんでした。
横着な解き方ではありますが、40問をだいたい40分で解き終わりました。


・全体的な感想
3級を受験してみての感想ですが、初心者レベルということで、内容はわりと簡単でした。
試験時間2時間、というのも、十分な時間が確保されていると思います。

出題内容は、知財翻訳に必要な内容を広くカバーされていて、知財翻訳の初心者や、翻訳経験はないけれど知財業界で知財英語に触れる必要がある人が、まずは力試しに受けてみるにはよいと思いました。

というか、3級に合格しなければ、知財業界で英語を使った仕事をするにはかなり力不足といえそうです。

その意味で、特許事務所や企業知財部の人は、全員3級合格レベルの知財英語力は必須かと思いました。
たとえば、「海外案件を取り扱う最低条件」として、知財翻訳検定3級を設定するのはありかもしれません。

知財英語と知的財産翻訳検定 - 3級に初挑戦①

今日は、知的財産翻訳検定を受験しました。

私は翻訳者ではありませんので、「優れた翻訳文を作成する能力」が必要とされることはありません。
しかし、外国出願の際には翻訳会社に翻訳を依頼し、納品された翻訳文をチェックします。
また、欧米の出願については、特許庁からのOffice Actionを英語で確認します。英語の引例も、もちろん英語で確認します。
ですから、翻訳会社の作った翻訳文が正しいことを確認できる程度の英語力や、英語で書かれた拒絶理由を正しく理解できる程度の英語力は必要です。

こうした日々の英語業務においては、単にTOEICの点数が高いだけではまったく不十分で、「知財英語」のスキル向上が重要だと実感しています。

英語の特許用語や、知財特有の言い回しを理解していないと、特許関連書類の正確な内容把握は難しく、ざっと読んだだけだと内容を勘違いしてしまうこともあるのです。


知財英語のスキルを上げるには、日々、英語の特許文献や英語で書かれた制度解説等を読むという地道な勉強をコツコツ続ける以外にありません。
しかし、勉強にはモチベーションの維持が必要です。そのためには、「今の自分はどのレベルか」を把握し、目標とするレベルを設定することが必要です。

そこで、私は知財翻訳検定を利用し、上の級を目指すという目標を持って勉強に取り組もうと考えました。


正直言って、翻訳者ではない私にとって、知財翻訳検定が有用なものなのか、よくわかりません。
だから、今回の受験は、「知財翻訳検定ってどうなの?」を確かめるための受験でもありました。

この試験は、自宅でeメール受験できるので、気軽にチャレンジできると思います。
過去問が解説まで含めてすべてホームページ上で無料公開されているので、テキストなど買わなくても対策できるのも魅力です。


私は今回が初受験なので、一番下の3級にチャレンジしてみました。
受験してみての感想は、次回の記事に続く予定です。

# 3級の試験時間が9:00-11:00なので、実は現在まだ試験時間中なのです。
  私は11時前に終わって提出しましたが。

プロフィール

izumi

Author:izumi
地方の企業知財部で働く新米弁理士です。
2017年に弁理士試験合格、2018年に弁理士登録。
弁理士試験のことや、知財ネタを書いていきたいと思います。

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