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実務修習の起案のやり方

実務修習の中では、「起案」と呼ばれる文書作成課題があります。
年末年始に取り組み、集合研修が始まる前までに提出します。

特許では、「クレーム」「明細書」「意見書・補正書」の3種類。
意匠では、「願書・図面」「意見書」の2種類。
商標では、「調査報告書・願書」「意見書」の2種類。

提出した起案が不合格だと、集合研修の受付で、「再提出指示」を意味する封筒が渡されます。
封筒を受け取った人は、その日の講義をしっかり聞いて、学んだことを反映して起案を再提出します。


さて、実務の経験者は普段どおりに書類を作成すればよいのですが、未経験者はどうすればよいのでしょうか。

私の場合、意匠と商標は未経験だったので、次のように情報収集して起案を完成させました。

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・実務修習のe-ラーニングを受ける
書類作成にあたって気を付けることや、意見書に記載すべき事項など、基本的なことをここで学びます。
すごく役に立ちました。
しかし、結構ボリュームがあるので、起案の締め切りに追われてる中で大量の講義動画を見るのは大変でした。

特許庁のホームページで、出願の手続きに関するガイドラインを見る
書式や記載ルールなどが詳しく書かれています。
「出願の手続」のPDFをダウンロードしたら、800ページ近くあって怯みました。
でも、弁理士(のたまご)たるもの、目を通すべきですね。

・インターネットで検索をかける
「意匠 意見書 書き方 ○条○項」などと入力すると、○条○項の拒絶理由に対する意見書の書き方が見つかったりします。
弁理士かどうか不明な個人のブログなども多いので、信頼性の判断は自己責任で。

J-PlatPatで過去のデータを見る
特/意/商の出願書類や、特許の意見書・補正書は、J-PlatPatで公開されています。
課題の内容に近そうなものを検索して見てみるとよいでしょう。
J-PlatPatを使う練習にもなります。

・(特許事務所や企業知財部で働いている場合)自社が扱った過去案件の書類を見る
意匠や商標の意見書など、J-PlatPatで非公開のものについては、社内で探すのもよいでしょう。

・詳しい人に聞く
その分野に詳しそうな人を探して、教えてもらうのもよいかと思います。
ただし、実務修習生同士で答案を見せ合うことは、禁止されています。

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こんなところでしょうか。

ちなみに、私は特許で2回、再提出をくらってしまいました。
実務経験のない意匠と商標は、再提出を免れました。

長年実務をやっていると、「社内特有のルール」が体に染みついてしまっているのかもしれません。

私も、特許では出題内容の裏を読みすぎた書類を作成してしまい不合格でした。
意匠と商標は、素直に聞かれたことに答えるだけのシンプルな答案を作成したのがよかったみたいです。


周囲の実務修習生を見ると、実務経験の有無と再提出回数には、さほど関係がなさそうです。
実務経験者は油断せず、未経験者は不安にならず、基本的事項を押さえたシンプルな起案を心がけるのがよいようです。



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プロフィール

izumi

Author:izumi
地方の企業知財部で働く新米弁理士です。
2017年に弁理士試験合格、2018年に弁理士登録。
弁理士試験のことや、知財ネタを書いていきたいと思います。

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