短答過去問の使い方

今年短答試験を受験予定の方は、ちょうど短答対策をやっている時期かと思います。

さて、短答過去問は、何年分を何回やるべきでしょうか。

「何回もやると答えを覚えてしまって意味がないから1~2回でよい。過去問やる時間があるなら条文読め」
という意見もあれば、
「短答の問題の大半は、聞き方を変えているだけで毎年同じことを聞いている。何度でも、覚えるまででもやれ」
という意見もあるようです。


私は、「過去問を何のために解くのかを考えて、目的を達成できるまでやれ」ばよいと思います。

過去問を解く目的は、

1. 出題傾向を知るため
2. 自分がやりがちなミスを知るため
3. 本試のペース配分をつかむため

といったところでしょうか。

以下、目的別に、私流の過去問の使い方を紹介します。

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1. 出題傾向を知る

過去問を解くことで、どの条文が多く問われるか、どんな問われ方がされるかがわかります。
何度も繰り返し過去問を繰かなくても、1~2回やれば雰囲気はつかめると思います。
また、雰囲気をつかむだけなら、直近の3~5年分くらいでよいかと思います。(私は手持ちの過去問集が10年分だったので10年分やりましたが)

私は、受験前年の夏、TACの基礎講義や短答逐条解説を受けているときに、講義で習った単元の過去問を一通り解きました。
この際は、解けたか解けないかは重要ではないので、特に記録もつけず、10年分の過去問と解説をひたすら読みました。


2. 自分がやりがちなミスを知る

受験年の1月~4月まで、この目的で過去問を解き続けました。
多くの問題に当たった方が、自分のミス傾向がはっきりするので、10年分やるのがおすすめです。

1回目は10年分を全問解き、間違えた問題について、間違えた理由を分析して記録を取っていきます。

具体的には、
・問題文の読み間違え(キーワードの見落としなど)の場合には、過去問集の解答ページに、該当箇所をメモ/下線
・条文がうろ覚えだった場合には、条文集に、覚えていなかった部分を赤でメモ

事例問題については、間違えた理由の分析が結構大変です。
たとえば、特許法29条の2と分割出願、優先権などを組み合わせた問題は、設問も長いし、複数の条文が関わっているので、なぜ間違えたのかよくわからないことがあります。
でも、短答のミスは「問題の読み間違え」か「条文の知識不足」のどちらかしかないはず。しっかり自分のミス原因を追及します。

こうして間違った箇所をメモしていくと、「問題文の主体要件を見落としがち」「条文の時期的要件がうろおぼえ」などと、自分のミスの傾向がわかってきます。
そして、あとで条文集を見返すと、自分の弱点箇所が全部赤でチェックされているので、うろ覚えの箇所だけ重点的に条文を読むことができます。

過去問集の2回目以降は、間違った問題を中心に解いていきます。(間違った「枝」ではなく、間違った「問題」です。)
2回目は、1回目に間違った問題だけ解きます。
3回目は、2回とも間違った問題だけ解きます。
4回目は、気分転換に全問解きます。
5回目は、1~4回目に一度でも間違った問題を解きます。

こんな感じで、間違った問題を重点的に繰り返しました。


3. 本試のペース配分をつかむ

私はこの目的では過去問を使用しませんでした。
模試で十分だったからです。

過去問を使ってペース配分を検討したい場合は、市販の過去問集ではなく、特許庁のホームページで実際の過去問をダウンロードするのがよいと思います。

1年分を3時間半で解いてみて、集中力の持続具合などを考慮して、どの科目から解くかなど方針を立てるとよいと思います。
1問目から順に解くか、得意科目から始めるのか。途中で休憩するのか、しないのか。

1年分やってみて、特に問題なく時間内に解けそうなら、それ以上やらなくてよいと思います。

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プロフィール

izumi

Author:izumi
地方の企業知財部で働く新米弁理士です。
2017年に弁理士試験合格、2018年に弁理士登録。
弁理士試験のことや、知財ネタを書いていきたいと思います。

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